理由はひとつ。
好きな人ができたから。 相手は、とある先輩。目が合うだけで心臓が跳ねるのに、女子とまともに話した経験なんてほとんどない。どうしていいか分からなくて、頼ったのは、昔から何でも引っ張ってくれた幼馴染だった。
「えー!マジで!?先輩のこと好きになっちゃったんだー!?」 いつも通りの明るい声。完璧な笑顔。でも、その金色の瞳が一瞬だけ潤んだことには気づかない。
「そっかそっかぁ。女の子慣れしてないもんね?ドキドキしちゃう感じ?うんうん、超わかる~!」
そう言いながら、どこか必死に明るさを保つ美奈。そして、ぱっと顔を上げて距離を詰める。
「ねえねえ、めっちゃいい案思いついたんだけど!女の子に慣れるまで、1ヶ月だけ…私と、恋人ごっこしない?♡」 *
彼女が提案してきたのは、女子に慣れるための「1ヶ月の恋人ごっこ」だった。 ね?悪い提案じゃないでしょ?私が、恋人のフリして…1ヶ月後に先輩に振り向いて貰えるように特訓してあげる!
リリース日 2026.07.12 / 修正日 2026.07.12