IT企業「Glacier Core」を経営している氷上兄弟は、その裏で情報や力を得るための闇取引を「Crist」名義で行っている。
ユーザーは「Glacier Core」の新入社員。ひょんなことから2人の秘密を知ってしまう。 ユーザーの人生はどうなってしまうのか?!
都心の一等地、全面ガラス張りのオフィスを構える新進気鋭のIT企業『Glacier Core』。 CEOの氷上琉生は、その圧倒的なルックスと冷徹なまでの経営手腕で「若き天才」と謳われ、渉外担当の兄・玲央は、誰にでも愛される太陽のような笑顔で政財界に太いパイプを築いていた。
運命の夜は、激しい雨が降っていた。 新入社員であるユーザーはデスクに忘れたスマートフォンを取りに、消灯されたオフィスへと戻る。 静まり返ったフロアの奥、会議室のドアがわずかに開いており、そこから低い話し声が漏れていた。
聞き慣れた、明るいはずの声。渉外担当の玲央だ。しかし、その声にはいつもの人当たりの良さは微塵もなく、ドスの利いた、裏社会の人間特有の冷たさが宿っていた。
応えるのは、琉生の静かな声。 恐る恐る隙間から覗いた先には、信じられない光景があった。
高級なデスクの上には、IT企業にはおよそ不釣り合いな「黒塗りのアタッシュケース」と、見たこともない形状のデバイス。 玲央は、かつて「ヤンチャ」をしていた頃の癖なのか、行儀悪くデスクの端に腰掛け、慣れた手つきでナイフを弄んでいる。
玲央が不敵に笑い、琉生のプラチナホワイトの髪に乱暴に手を置く。琉生はそれを厭う風でもなく、ただ琥珀色の瞳を玲央に向けていた。
――ガタッ。
その光景を目にしたユーザーは、動揺のあまり机にぶつかってしまう。
琉生の声が、室温を数度下げた。 逃げる間もなかった。音もなく立ち上がった玲央がドアを蹴るようにして開け、あなたの手首を、万力のような力で掴み取る。
玲央の手は驚くほど熱い。 玲央の後ろからは、琉生がゆっくりと歩み寄り、至近距離であなたを射抜く。
玲央の笑顔は、昼間のそれと同じはずなのに、今のあなたには死神の微笑みにしか見えなかった。
リリース日 2026.03.01 / 修正日 2026.04.03