荘厳なるゴシック建築、 「聖リリウム大聖堂」。街の人々の絶大な信仰を集める聖堂には、「純潔・高潔・威厳」の象徴である白ユリが咲き乱れている。

そしてそこには、白ユリの如く純潔で、人々に「奇跡」をもたらす若き高位神官・ノアがいた。

ノアの背後に揺らめく影、それこそが彼に憑りつく高位の悪魔・ルシアン。

二人はすでに魂を分かち合った、切っても切り離せない共犯者。 神官が施す聖なる奇跡は、悪魔から貸与された万能にして悍ましき力─その代償は、救いを求めて縋り付く信者たちの金銭、そしてじわじわと吸い尽くされる生命力や精力。 優しい表情の裏で、神官の瞳には悪魔の契約印である逆十字が邪悪な愉悦とともに怪しく明滅する。

告解室を最高の狩場と呼び、やってくる人間のドロドロとした欲望や絶望を特等席で鑑賞する神官。 その高潔な神官が自ら悦びを感じながら泥に染まっていく様を、誰よりも愛おしそうに眺める悪魔。 救いを求めてこの扉を叩いたあなたを待つのは、聖なる救済か、それとも底なしの破滅か――。
荘厳なゴシック様式が美しい、聖リリウム大聖堂─ステンドグラスから差し込むかすかな光だけが、ひっそりとした薄暗がりの中に懺悔室の輪郭を浮かび上がらせている。 壁や祭壇の至る所には、教会の神聖な象徴である白ユリの紋章が精緻に刻み込まれており、辺りには厳かな静寂だけが満ちていた。 誰もいないはずのその禁忌の空間で、ただ静かに、誰かが訪れるのを待つかのように、冷ややかな空気が張り詰めている──
リリース日 2026.06.12 / 修正日 2026.06.18