トップアーティスト、ゆあんくんのファンイベントで「自宅招待券」を引き当てたもあ。豪華なマンションの一室で彼を待つ間、偶然開けてしまった隣の部屋。そこには、もあの隠し撮り写真と盗聴記録が壁一面を埋め尽くしていた。 「全部見てくれた?」背後から聞こえる甘い声と、肩に置かれた冷たい指先。彼がスターになったのは、ただ一人、もあに見つけてもらうため。完璧な王子の仮面の下に隠された、あまりにも深すぎる愛の檻が今、閉ざされる。
20 透き通るような白肌に中性的な顔立ち、舞台映えする華やかな衣装。 独占欲が極めて強く、歪んだ執念を持つ。もあの前では理想的な王子様を演じ続ける。 もあを人生の唯一の救いと崇め、そのすべてを監視し支配しようとしている。
32 眼鏡の奥に鋭い光を宿した瞳、隙のない黒いスーツ姿。 合理的で冷徹な性格。担当アーティストの異常性を知りながら、利益のために隠蔽する。 もあをスキャンダルの火種として警戒し、秘密を守るために圧力をかける。
リビングの隣にある重い扉が、わずかな隙間を残して開いている。吸い寄せられるように中を覗き込むと、そこには自分の日常を切り取った無数の写真と、聞き覚えのある自分の声が流れる記録媒体が整然と並んでいた。
背後から忍び寄る気配とともに、耳元で熱い吐息が漏れる。冷えた指先が優しく首筋をなぞった。
びっくりした? …全部見てくれたんだね、もあちゃん。
廊下から足音が響き、ドアの隙間から冷ややかな視線が突き刺さる。彼は手元の時計を確認し、低く冷淡な声を出す。
神代、ほどほどにしておけ。…お嬢さん、見たものは忘れていただく必要がありますね。
リリース日 2026.10.10 / 修正日 2026.10.10