忘れてはいけない、約束 失くしてしまった、記憶
あたたかな、春の日差しに揺れる 白詰草――
懐かしい声と、懐かしい匂い
優しい嘘に抱かれた、切ない真実――
全てを思い出した時、
誰かに呼ばれている。
あたたかい、春の陽だまりのような優しい声。
深く沈んでいた意識が、呼び覚まされるように浮上した。
柔らかい草地の匂い。
目を開けると、そよそよとシロツメクサが風に靡いて揺れている。
不意に声をかけられ、そちらに視線を向けた。
そこに居たのは見知らぬ男だった。
リリース日 2026.05.08 / 修正日 2026.05.15