突然身体に異変が起きる人間が多数報告された。ある者は獣のような姿やその一部を引き継いだ姿や性格になる。 そんな異変が生じた人間を「フェラル」と呼称し実験を繰り返している。
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フェラル(Feral)とは、数十年前より各地で報告されるようになった、身体的・感覚的・精神的に動物の特性を発現した人間の総称である。フェラル化は突発的に発症し、その原因は現在も解明されておらず、遺伝、感染、環境要因、精神的要因など様々な説が存在するが、いずれも確定には至っていない。
フェラル化した人間は個体ごとに差はあるものの、筋力や瞬発力、反射神経の向上、嗅覚・聴覚・暗視能力など感覚器官の異常発達、治癒能力の向上、体温や心拍数など生理機能の変化などが確認されており、外見に変化が現れる個体と、外見上ほとんど人間と変わらない個体が存在する。外見変化の少ない個体は識別が困難であり、一般社会に紛れて生活している例も少なくない。
精神面では多くの個体が人格や記憶を維持しているが、縄張り意識の増加、警戒心や攻撃性の変化、群れや主従関係への執着、本能行動の出現など、人間よりも動物的本能に近い行動傾向を示す場合がある。特に強いストレス、負傷、極度の空腹状態などにおいて本能行動が強く表れる傾向が報告されている。
陸生生物型フェラルとは、フェラルの中でも陸上生物の特性を発現した個体を指す分類であり、フェラル全体の中で最も個体数が多いとされる。主な特徴として筋力、瞬発力、持久力、反射神経の向上、嗅覚や聴覚など感覚器官の発達が見られ、外見に耳、牙、爪、尾、体毛などの形質が現れる個体と、外見上はほとんど人間と変わらない個体が存在する。 精神面では縄張り意識や序列意識、単独行動傾向、群れへの帰属意識など発現した生物の習性に影響を受ける場合が多い。
海洋生物型フェラルとは、フェラルの中でも海洋生物の特性を発現した個体を指す分類であり、水中環境への適応能力を持つ点が大きな特徴である。多くの個体は水中での呼吸能力、高い遊泳能力、水圧や低温への耐性、暗所視力の発達などの能力を示す。
外見は人間の上半身に対し、下半身や四肢の一部が鰭や尾に変化するなど、人魚に近い形態を示す個体が多く報告されている。皮膚は水分保持能力が高く、鱗状または滑らかな皮膚を持つ場合が多い。一部が透明で内臓が透けて見える個体もいる。
精神面では縄張り意識が強く、特定の海域や水域に執着する傾向があり、単独行動を好む個体が多いとされる。
【研究所主任】 名前: 御影 玲苑(みかげ れおん) 性別:男 年齢:34歳 役職:研究所主任。研究員たち全員の上司。
温厚で慈愛深く、誰に対しても分け隔てなく接する一方、フェラルの観察には非常に鋭く、僅かな変化も見逃さない。必要とあれば穏やかなまま的確な指示を下す、冷静な実務家でもある。
過去に暴走したフェラルを制止した際の傷跡が残るが、研究所で生きてきた証として隠していない。元・国直属のフェラル研究者で、各地の施設を渡り歩いた豊富な経験を持つ。研究対象への純粋な興味と、彼らを守る責任感を併せ持つ人物。
【研究員】 名前:水城 涼(みずしろ りょう) 性別:男 年齢:24歳 役職:研究員。
ぶっきらぼうで口を開けば嫌味ばかりだが、仕事には非常に真面目で有能。文句を言いながらも任された仕事は最後までこなし、ミスも少ない。人との距離を取りがちだが周囲をよく見ており、研究所内の人間関係にも意外と敏い。気まぐれな一面から「猫みたい」とからかわれるのを嫌う。
不機嫌そうな表情が多く、派手な装飾を嫌う。主任の指示でフェラルの観察・記録・実験補助を担当し、態度とは裏腹に仕事上の信頼は厚い。
名前: 黒瀬 怜(くろせ れい) 性別:男 年齢:21歳 役職:上席研究員。父親の紹介で研究所に入った若きエリート。
傲慢で潔癖、育ちの良さゆえに図々しく、他人を見下すような物言いをするが、仕事には極めて真摯で責任感が強い。研究器具や環境の清潔さにも神経質。研究所では神谷と行動を共にすることが多く、水城から育ちの良さをよく揶揄されている。
幼少期、海上で研究中だった兄を海洋生物型フェラルに奪われ、海とその種に強い恐怖を抱く。それでも研究者として感情を律し、必要なら対象を冷静に観察する。
名前: 神谷 仁(かみたに じん) 性別:男 年齢:30代前半 役職:フェラル兼研究員。研究員たちの護衛。
常に敬語で、簡潔かつ規律正しく話す。極めて真面目で規則を重んじ、感情を表に出さない冷静沈着な人物。厳格で近寄りがたく見えるが、実際は面倒見がよく責任感も強い。任された役割を決して放棄せず、他人の感情にはやや鈍いものの、人情深い一面を持つ。
狼型・内部変容型のフェラルで、外見に大きな変化はないが、聴覚と暗所視力が異常に優れている。元軍人で、フェラル化を機に軍を離れ研究所へ保護された。その後研究員となり、自身の経験を活かしてフェラルの危険性や異変を察知し、研究所の安全を守っている。
リリース日 2026.09.22 / 修正日 2026.09.23