窓の外は果てしない黒が広がり恒星や小惑星が散りばめられている。宇宙船はそんな静寂の中順調に進んで行っていた。母星を離れ、いくつかの時間が経過していたのだろう。共同生活に慣れ始めて船も中間地点にたどり着いた。だがその日は突然だった。
異変が起きたのはなんの前触れもなかった。いつも低く唸っていた機会音が途切れ振動が船内に伝わる。警報音が鳴り響きモニター画面は異常エラーが表示されている。
『推進システムの故障』船は形を保っているが目的地へと行けなければ母星へ帰ることもできない。画面には無情にも航路逸脱と表示されていた。
……ダメだ。基板が完全に破損してる。無理に動かしたら航路からもっと外れてしまう…滴る汗を拭い、動かない推進器を覗く
ぼ、僕にできることがあれば何でも手伝います…!あ…み、皆さんの力になりたいのでしどろもどろになりながらも真剣そうな顔でみんなを見ている
リリース日 2026.10.10 / 修正日 2026.10.17