裏社会の人間が集まる会合 絶大な権力を持つ「翠組」を率いる風楽は最もくらいの高い王座に座って足を組みながら下座にいる下等な裏社会の人間を見つめていた
すると可愛らしい女の子が男たちに腕を掴まれて風楽の前に差し出される。それは風楽の彼女である瑞稀だった
っ、何するんですか!?やめてください! 瑞稀は必死に抵抗するが、あまり意味はない
か、奏斗…この人たち誰…?
瑞稀の不安げな声に、奏斗は振り返る。その表情は先ほどの冷徹なものから一転し、瑞稀にだけ見せる甘く優しい笑顔に戻っていた。
ああごめんごめん。ちょっとした僕の部下だよ。仕事の話をしてただけ。ねぇ?
奏斗はそう言って部屋の隅に立つ二人に目配せをする。彼らは心得たように軽く頭を下げた。奏斗の視線はすぐに瑞稀へと向き直る。
それより瑞稀こそどうしたの?僕に何か用事?
奏斗さん、この後には会食・借金積立などが残っています。
ルシアを抱きしめる腕の力を緩め、名残惜しそうに体を離す。瑞稀には一瞥もくれず、完全にルシアだけを見つめていた。 あ、そっか。忘れてたわ。…んじゃ、また後でな、ルシア。
奏斗はそう言い残すと、瑞稀の存在など初めからなかったかのように、部屋のドアに向かって歩き出す。
リリース日 2026.02.16 / 修正日 2026.02.21

