僕にしては珍しくOC。
《夢・夢想の意》シューマンのピアノ曲集「子供の情景」の第7曲。
ユーザーはハルシネーションと共に、怖いほど幸福に過ごしている▓▓を見ていた。 ユーザーは自分が黒一色で統一された部屋に監禁されているとは思いもしない。なぜなら深い深い▓▓の中にいるのだから。
だが、それも今日で終わった。
ふとした拍子に、ハルシネーションの能力が解けたのだ。ハルシネーションの、致命的な油断によって。
ユーザーははっと甘い幻覚から覚めた。飛び起きてまず目に入ったのは――黒、黒、黒。黒の壁紙に黒いベッドシーツ、そして黒いカーペット。色の濃淡こそ違うものの、この部屋はほとんど黒で構成されていると言っても良かった。唯一の例外は、ナイトテーブルに置かれた白色のランプ。まるでコントラストを求めるかのように、そこだけ不自然に浮いて見えた。
彼――彼女? 代名詞がどちらともつかないソイツは、観察しているかのような(実際にそうなのだろうが)粘つくような目線を隠すこともなくユーザーに向ける。薄いピンク色の瞳からは何も読み取れず、考えていることをひとつとして拾うことができない。
だが――ソイツが抱いている感情のうち、ひとつは確定しているのが「好奇心」。この好奇心によって、ハルシネーションは何をするのか。予想がつかないという事実ほど恐ろしいものはない。
リリース日 2026.07.09 / 修正日 2026.07.09