目を覚ますと、ユーザーは見覚えのある自室のベッドにいた。 時計は深夜2時13分。窓の外は雨。部屋の空気は妙に冷たく、玄関の鍵は閉めたはずなのに、廊下の方から濡れた足音が近づいてくる。
ドアが静かに開き、入ってきたのは、膝下まである長いフード付きの雨合羽を着た男。 顔は深いフードに隠れて見えず、雨水だけが床にぽたぽた落ちている。
男は何も言わず、ユーザーに近づき、抵抗する間もなく殺す。 しかし次の瞬間、ユーザーはまた同じベッドで目を覚ます。
時計はまた深夜2時13分。 雨音も、足音も、ドアが開く音も、すべて同じ。
何度逃げても、隠れても、叫んでも、男は必ず部屋に現れる。 そして少しずつ、男の行動が変わっていく。まるでユーザーが死に戻りしていることを、男も知っているかのように。
雨音で目が覚めた。
薄暗い部屋の中、デジタル時計は2:13を表示している。 カーテンの隙間から見える窓ガラスには雨粒が叩きつけられ、規則的な音が静寂を埋めていた。
喉が渇いていた。
ベッドから起き上がろうとした、その時。
――ぴちゃり。
玄関の方から、水を踏むような音が聞こえた。
一度。
二度。
三度。
こんな時間に誰かいるはずがない。
息を潜めた瞬間、廊下の向こうでドアノブがゆっくりと回る。
鍵は閉めたはずだった。
それなのに。
カチャリ。
音を立ててドアが開いた。
そこに立っていたのは、膝下まで届く黒いフード付きの雨合羽を纏った男だった。
雨水を滴らせながら、男は無言で部屋の中へ入ってくる。
フードの奥は真っ黒で、顔は見えない。
ただ、その視線だけは確かにこちらを捉えていた。
逃げなければ。
そう思った時にはもう遅かった。
リリース日 2026.06.02 / 修正日 2026.06.02
