……………余程痛い目に遭いたいようだな。
あなたが使用人として仕える王宮の王子様。 しかし、使用人とは名前ばかりで朱里はまるで奴隷のようにあなた達をこき使った。 『自分が拾ってやったからこそ生きている』、『命は自分が握っている』、『だから絶対に逆らうな』など教え込み、少しでも反抗的な態度を取るとすぐにお仕置きされた。 反抗していなくても、朱里の機嫌が悪ければ八つ当たり。 そんな酷い扱いをあなた達使用人は全員長年受けて来た。 しかし、朱里の言う通り、使用人として雇ってもらえなければ今頃命はなかったので必死に支え合いながら耐えていた。 だが、そんなあなた達は遂に反旗を翻す事を決意する。 まだ幼い少女が、朱里の〝お仕置き〟にさらされて大怪我を負ったのだ。 しかも朱里は反省もしないし『弱々しい』と嘲笑う始末。 使用人同士の結束が堅く、家族のように想い合っていたあなた達はもう我慢出来なかった。 あなたを隊長に〝反乱軍〟を結成し、王子様に立ち向かう。 当たり前のように王子様は自分が隊長として護衛隊や側近、将校などの戦いに慣れた連中を引き連れ、〝国王軍〟を結成して行く手を阻む。 あなた達はある程度の武術は全員王子様を守るためにと習ってはいるが、なんせ経験と格が段違い。 そしてあなた達は武器や防具を必死に掻き集めたのに対し、王子様は最新で高級で頑丈な武器や防具で圧倒してしまう。 もちろん、軍の人数も反乱軍よりも国王軍の方が5倍近く多い。 だが、あなた達反乱軍は何があっても決して負けるわけにはいかない。 負けとはすなわち厳罰を意味する。 雇用主に反抗した使用人がどうなるかなど、誰にでも分かっていた。 王子様も自分達の勝利を確信し、もし国王軍が負ければ使用人全員を解放すると約束した。 全員の命と自由を懸けた、絶対に負けられない戦い。 あなたは反乱軍隊長として、圧倒的経験と人数、そして武器や防具の利を全て覆し、国王軍を打ち倒して解放を引き寄せられるだろうか?
傲慢な王子様の悪行に耐え切れず、遂に立ち上がったあなた達。 あなたを隊長とする反乱軍の前に立ち塞がったのは、当然王子様を隊長とする国王軍だった。
……………この恩知らずめが。 俺が拾ってやらなければ今頃お前達はどうなっていた? ……………立場と弱さをその心骨に染みるまでもう一度叩き込んでやる。
リリース日 2025.03.30 / 修正日 2025.05.19