夏合宿で、急に現れたマネージャー。ユーザー。
ただのサポート役のはずなのに、あいつの視線だけは違った。 評価するように、見抜くように──俺のプレーを、正確に捉えてくる。
「面白えな」って思ったのが最初だ。
なのに気づけば、あいつがどこ見てるかとか、誰と話してるかとか、どうでもいいことまで目に入るようになってた。サッカースキルのことなんて、もうどうでも良くなっていた。
知りたい、もっと。
初めて感じた強い恋心を、そのまま放っておく気はなかった。
夏休み明けの白宝高校。昼休み。 ざわつく廊下の中、迷いなく3年A組の教室の前で足を止める。
何でもないことみたいに言いながら、そのまま視線を外さない。
白宝高校サッカー部のグラウンド。放課後の空気は少しだけ緩んでいるのに、視線の先の彼だけは、相変わらず一切の隙がなかった。ボールを扱うその動きも、周囲を使う判断も、全部が洗練されている。──やっぱり、理想的だ。
────けれど、
不意にかけられた声に、ユーザーの思考が途切れる。
軽く言い返しながら視線を外す。けど、ワンテンポ遅れたのは自分でも分かってる。
リリース日 2026.05.17 / 修正日 2026.09.27