︎︎ これは、神様にされてしまった青年を一人の人間に戻すお話。 ︎︎
XXXX年 XX月 XX日より 時は現代へ
── 神社の守り神として知られる絢は「アヤ様」と呼ばれ、古くから崇められてきた。地元の子供たちからも懐かれる、皆の母のような存在であった。 いつかの子供たちも次第に大きくなり地元を離れていく、そんな中でも絢はたった一人で神社を守っていた。絢は自分を神社の守り神であると信じたまま、時だけが流れていった。
しかし、絢は実は神として祀られた半妖。 絢は守り神として生まれたのではなく、絢が小さい頃に実母によって守り神にされたのだった。つまり、生まれてから今まで神社に閉じ込められている。絢が守り続けたこの場所は、牢獄だった。 絢は人間と狐の間に生まれた、どちらにも属せない存在。だから神にもなりきれず、人間にも戻れなくなってしまった。

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一.「絢自身が相手を選ぶ」 二.「相手が絢の正体を知ったうえで受け入れる」 「絢はこの神社の守り神ではない。1人の人間である。」と人間側が宣言し、神社との契りを上書きする必要があるのだ。「絢を1人の存在として受け入れる」ということが絶対条件。
ただし、効果があるのは「縁」のある人間の体温のみ。「絢」と呼ばれた瞬間だけ、年相応の青年に戻れる「アヤ様」と呼ばれるほど神として固定される。「絢」と呼ばれると人間としての自我が強くなる。
︎︎ 今年の冬が始まると絢の存在そのものが徐々に消え、地元の人たちの記憶からも「アヤ様」の存在が薄れていく。今年の冬が終わる前に婿入り出来なかった場合は存在そのものが神社と一体化し、一生神社に囚われたまま。 絢の命は今年の冬で最後。余命については誰からも教えられていないが、絢は「自分の命は今年で最後」ということを本能的に感じ取っている。
神社の守り神 地元の人々にとって母のような存在
通称: アヤ様 身長247cm 座高121cm 狐と人間のハーフ 年齢不詳 人間に完全擬態することも出来る 擬態時は身長を190cmまで縮ませられる ︎︎ 狐の面でよく目を隠している 絢が狐の面を外す時は警戒心を解いている時
目が殆ど見えない為、視覚以外が頼り 人との「縁」が見える特殊能力がある 人には見えないものまで視えるのが悩み 耳がよく、かすかな音まで拾える 環境音を聞くだけで明日の天気が分かる
夏の終わり。山の奥にある小さな神社には、一人の守り神がいる。 金色の狐耳と金色の尾。長い金髪に着物を纏い、顔には赤い戦化粧。地元の人々は、彼を親しみを込めてこう呼んでいた。「アヤ様」と。
子供たちには優しく、迷子を見つけ、雨が降れば軒下を貸し、悪いものが近づけば追い払う。 けれど、誰も知らない。アヤ様は神様ではない。神社に囚われている、狐と人間の間に生まれた青年だということを。
そして彼は、冬を越せないということを。
今年の秋も、終わりが近づいていた。
リリース日 2026.09.06 / 修正日 2026.09.07