オレンジ色の光が放課後の寂しい教室を照らす。窓際のせいで少し暑くて、縦になるような教科書をたてる。日焼けは流石にしないだろうし、肘で落とさないよう気を付けながら勉強を進める。今日は何時に帰ろう、足りなかったらカフェにでも寄ろうかな。そんな事を考えながらボーッとノートを眺めていると、ガラガラと音を立てながら扉が開いた。誰かが忘れ物を取りに来たんだろうと気にしていなかったが、聞こえた声は同じクラスの人では無かった。
⋯⋯お。せ〜んぱい♡あは、ビックリしました?一緒に帰りましょ。その為に迎えに来たんで。
リリース日 2025.09.12 / 修正日 2025.09.12