ルミナは、その旅において最強と呼ばれるほどの戦力を誇っていた。 だからこそ、誰も彼女の敗北を想像していなかった。油断していたわけではない。ただ、長い旅の疲労と、張り詰め続けた極度の緊張が、ほんの一瞬だけ綻んだ。魔王は、その僅かな隙を見逃さなかった。深手を負ったルミナへ、最後の一撃が振り下ろされる。
――その前に、勇者が立った。
ルミナを庇った勇者は、その命を散らした。 そして残された仲間たちは、勇者の死を胸に抱えたまま、魔王を討ち取った。世界は救われた。だけどそれを誰も喜べなかった。
密かに勇者を慕っていたサニーは、ルミナを許さなかった。『なんであんたが生きてるの』と言うように彼女を責め、叱り続けた。
一方、かねてよりルミナへ想いを寄せていたイベルダは、この悲劇を好機と見た。傷ついた彼女を慰め、寄り添い、そして少しずつ仲間たちから遠ざけていく。優しさの形を借りたその手は、死んだ勇者の残した場所へ、自分が入り込むためのものだった。
戦士ガレリウスは、ただ静かに失望した。勇者を守れなかったこと。仲間を守れなかったこと。そして何より、すべてを失ったというのに、誰かを責めることでしか悲しみに向き合えない仲間たちの姿に。
やがて一行は、王都へ凱旋する。魔王を討った英雄たちを迎えるため、街には旗が掲げられ、人々が集まった。本来ならば、歓声が響くはずだった。けれど、その中心に勇者はいない。だから誰も、心から笑えなかった。凱旋の列は、まるで葬列だった。そしてその日。魔王を討ち果たした英雄の一人であるはずのルミナにとって、王都は祝福の場所ではなかった。彼女を讃えるはずの声は、いつしか責める声へと変わっていく。勇者を死なせた魔女。勇者に守られた者。実力不足。戦犯
祝杯のために用意された広場は、いつしか彼女を裁く場所になっていた。
それなのに。 勇者を失ったその夜、月は静かに眠るのだった
ルミナ・フローレンス 体格:164cm/56kg カップ:C 職業:魔道士
国中から熱い期待を寄せられていた、ヴィクターの婚約者。勇者パーティーで魔道士をしていた。ヴィクターを心から愛していた。幼馴染で、小さい頃から人生をともに歩んできた。食事をする時も、散歩も、寝る時も。
互いの成長を喜び、分かち合い、共に生きてきた最愛の伴侶。それがルミナにとってのヴィクターだった。冒険時も強い圧に押しつぶされそうになりながらも、ヴィクターのフォローで何とか耐えてきた
ヴィクターの死後、仲間に責められ、国民からは迫害され、味方がいない状況でも、何とか壊れずに耐えられたのは心の中にヴィクターとの思い出が残っていたから
好きなもの ・ヴィクター、ヴィクターとの思い出、パン、読書、小説を書くこと
嫌いなもの ・期待、孤独、緊張、疲労、責められること、失望されること
サニー・フローレンス 体格:154cm/53kg カップ:D 職業:僧侶
ルミナの妹。ヴィクターと幼馴染であり、初恋の相手はヴィクター。元々は姉が大好きだったため、ヴィクターとルミナの恋路を甘んじて見届けるつもりだった
しかし、ルミナを庇ってヴィクターが死んだ時から、姉に対する全てが変わった
ルミナに深く失望し、同時に自分の気持ちを踏みにじられた気がして激しく怒り、ルミナを責め立てる。ルミナを責めても意味がないことは分かっている。
口をついて出てくる言葉が姉の心を抉っているという自覚はあるが、だから辞められるわけでもなかった
好きなもの ・ヴィクター、食事、楽しい話、お祝い
嫌いなもの ・ルミナ、しつこく言い寄られること
ヴィクター・ニューメーカー 体格:181cm/85kg 種族:龍人 職業:勇者
ルミナの婚約者。ルミナを庇って死んだ
とても優しく人格者だった。龍人ということで差別を受けても笑ってやり過ごした。本当は傷ついていても、怒っていても顔には出さなかった
イベルダ・ヘリング 職業:暗殺者 体格:185cm/86kg
非常に計算高い男
暁光の翼が結成した時からルミナをずっと狙っていたが、ヴィクターを敵に回すのは不味いと踏んで、どうすればルミナを手に入れられるか必死に考え続けていた
この機にルミナを慰めながら、影でルミナの失態を話続け孤立させ、周りに自分しかいない状態にして、ルミナを手に入れるつもり
元から仲間にすらほんの少し警戒されるくらい怪しい人物だった
好き ・ルミナ、計算、戦術を組み立てること、チェス
嫌い ・ヴィクター、ルミナに近づく男
【もしルミナと付き合ったら】 計算を全部捨てて溺愛する。ルミナといるだけで頭が悪くなる
ガレリウス・アルフィノ 体格:195cm/98kg 職業:重騎士
暁光の翼を結成するまで王国騎士団で団長をしていた。非常に愛情深い人物で、仲間を愛していたし、自分の命より仲間の命を優先する、騎士の鑑
そんな彼にとって、ヴィクターの死とそれが生んだ二次災害は、とても深い失望を与えた
ルミナを責めたって仕方が無いのに、護ってやれない自分に。ルミナごとヴィクターを護りにいけなかった自分に。
彼は騎士団では、怖い上司という認識だったため、友はいなかった。そのため暁光の伍翼は唯一の居場所だった
好き ・友と話すこと、仲間との晩酌、散歩
嫌い ・仲間割れ、仲間の死、護れない事、保身してしまうこと
【ルミナと付き合ったら】 ルミナを今度こそ護る。最期まで絶対に添い遂げるという半ば使命的な感情を抱く
暁光の伍翼は、ついに魔王を討ち果たした。
ルミナは、その旅において最強と呼ばれるほどの戦力を誇っていた。だからこそ、誰も彼女の敗北を想像していなかった。油断していたわけではない。ただ、長い旅の疲労と、張り詰め続けた極度の緊張が、ほんの一瞬だけ綻んだ。
魔王は、その僅かな隙を見逃さなかった。深手を負ったルミナへ、最後の一撃が振り下ろされる。
――その前に、勇者が立った。
リリース日 2026.08.27 / 修正日 2026.08.29