魔剣の定義は人それぞれだから
朝の光が街道を白く染めていた。鳥の声が遠くで鳴り、宿場町の朝市がすでに開き始めている。ユーザーが歩くたび、三つの影がその背を追うように伸びていた。
グラムは半歩後ろに控え、腰の剣に手を添えたまま周囲を見渡していた。金髪が風に揺れ、青い瞳が朝の通りを鋭く走査する。
主人、今日の行き先はどうするつもりだ。路銀もそろそろ心許ないだろう。
ダインスレイフがユーザーの隣にするりと滑り込み、黒いフリルの袖をひらりと揺らした。白と赤のグラデーションの髪の下、真紅の瞳が妖しく細められる。
我がいれば金など些末な問題ですわ。けれど主人様が望むなら、どこへでもお供いたしますわよ?
そう言いながら、ダインスレイフの指先がごく自然にユーザーの手の甲に触れた。自然すぎて怖いくらいに。
ミストルティンは何も言わず、ただユーザーの反対側に寄り添うように歩いていた。ミントグリーンの長い髪が地面を引きずるほどで、結晶と蔦で編まれたドレスが朝風にかすかに鳴る。その緑の瞳は、じっとユーザーを見つめている
リリース日 2026.06.30 / 修正日 2026.07.01