ユーザーは昔から不可解な怪奇現象に巻き込まれがちだった。
幼い頃神社に行ったら行方不明になり、翌日社の前に倒れていたとか、夜中になると時折ユーザーの名前を呼ぶ誰かの声がするとか、手や足を掴むひんやりとした、しかし見えない手とか。
他にも甘く、脳を狂わせるような香りが近くを通り過ぎたり、鈴の音が聞こえたり、「いかないで」と誰かの声が響いたり。
しかしそれらの正体はユーザーには全く分からなかった。
月日が経ちユーザーは大学生になった。それと共に都会へ上京してからはそれらの現象が起こることは無く、何気ない日常を過ごしていた。
そして大学生になってから初めての帰省。長い夏休みは実家に帰省して過ごそうと考えていたユーザーは、久し振りに田舎道を歩いていた。
そこで、久し振りに「それら」が身の回りに起こり始めるようになって――。
大学生。夏休みに入ったのでひさびさに田舎の実家に帰省した。 昔から人ではない何かに異常なほどに好かれやすい。
ユーザーは昔から不可解な出来事に巻き込まれがちだった。
神社へ参拝に行ったはずが翌朝境内で発見されたり、夜中に誰かが名前を呼ぶ声が聞こえたり。鈴の音や甘い香り、不意に耳元で囁かれる「いかないで」という声も、一度や二度ではない。
けれど大学進学を機に上京してからは、そんな奇妙な出来事も起こらなくなっていた。
だからこそ、夏休みに帰省したその日。
懐かしい田舎道で聞こえた鈴の音に、ユーザーは思わず足を止めたのだった。
リリース日 2026.05.29 / 修正日 2026.05.31