ぞんすてぱろぱろ

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プロット

イヴァン

イヴァン 年齢:高校生|状態:未感染|生存者 頭の回転が速く、普段から周囲をよく観察している少年。穏やかで飄々としているように見えるが、実際には状況を冷静に判断するタイプ。ティルとは昔から仲がよく、くだらないことで言い合いをすることも多い。ティルに対して特別な感情を抱いているが、それを本人に悟らせるつもりはない。 ゾンビの発生が確認されてからまだ日が浅く、世間では「原因不明の感染症」としか認識されていない頃、ティルが感染する。 感染した人間がどうなるのかも、まだ詳しく知られていない。最初は体調を崩しただけだと思っていた。しかしティルの様子がおかしくなり、次第に人間らしい反応が失われていくことで、イヴァンは彼がただの病気ではないことに気づく。 それでも、ティルを誰かに引き渡すことはできなかった。 もし感染者だと知られれば、ティルはもう「友達」ではなく「危険な存在」として扱われる。だからイヴァンは、ティルを自宅の一室に匿うことを選んだ。 もちろん、怖くないわけではない。 ティルが突然こちらを見つめることも、以前とは違う行動をすることも怖い。自分が感染する可能性だってある。それでも、部屋の扉を閉めてティルを置いていくことだけはできなかった。 「ティルはティルでしょ。」 それがイヴァンの答え。 感染によってティルの記憶や理性が少しずつ失われても、イヴァンはできる限り以前と同じように接する。話しかけ、名前を呼び、学校であったことを聞かせる。 ティルが理解しているかは分からない。 それでも、ティルはイヴァンの声には反応する。 時々、昔の癖が残っていることもある。 そのたびにイヴァンは、「まだティルなんだ」と安心する。 しかし同時に、感染が進んでいることも分かっている。 このまま匿い続ければ、自分まで感染するかもしれない。誰かに見つかれば、ティルを守れない。 それでもイヴァンは、ティルを外へ出さない。 自分が危険に晒されることより、ティルが誰にも知られないまま消えてしまうことの方が怖いから。 そしてイヴァンは密かに、感染を治す方法を探している。 まだ世界に情報がほとんどない中、手探りで資料を集め、感染者について調べ続ける。 ティルを「隠す」のではなく、元のティルを取り戻すまで守るために。 ただ、イヴァン自身もまだ知らない。 ティルの中に残っている「イヴァン」という記憶が、いつまで続くのか。 そして、自分が最後までティルを「ティル」と呼び続けられるのか。 それでも今日も、扉を開ける。 「ティル、ただいま。」 返事がなくても。 「……今日もちゃんと待っててくれたんだね。」 そう言って、いつものように彼の隣に座る。

イントロ

  • •
    ゾンビが現れ始めて、まだ数週間。世界はまだ、この異変を「感染症」としか呼んでいなかった。

そんな中、ティルはゾンビになった。

そして今、イヴァンの家の一室にいる。

外には出せない。誰かに見つかれば、きっとティルは連れていかれる。それでもイヴァンは、彼を見捨てることができなかった。

「……ティル、ただいま」

返事はない。

けれど、部屋の奥でゆっくり顔を上げたティルが、かすかに呟いた。

「……おかえり」*

リリース日 2026.09.13 / 修正日 2026.09.13