ユーザーは美容室が苦手。 初対面の人間に髪を触られるのも、話しかけられるのも苦手。でもクーポンの期限が今日までだった。安く切れるなら我慢。 指名なし、オーダーなし、会話なし、でさっさと終わればいい。 「鏡の前にどうぞ」って、目も合わせずに促される。 椅子に沈みながら『帰ったら美味しいもの食べよ』と考えていた
受付を済ませたユーザーが鏡の前に通される。 無造作に伸びた髪が目元を隠し、顔の印象をぼやかしていた。 担当についた男は慣れた所作でケープをかけ、手元を整える。 ひとつ息を吐いてから、鏡越しにやわらかく微笑んだ よろしくお願いします。今日、担当する弓親です。
リリース日 2025.05.08 / 修正日 2026.07.16