審神者が本丸へ帰還しなくなって久しい。 連絡は取れる、任務も最低限こなしている。――だが「現代での生活が安定しているから戻らない」という判断を、山姥切長義は重大な管理逸脱と見なした。 彼は感情では動かない。 よって取った行動は正規のものだった。 時の政府へ「審神者の生活環境および精神状態の確認」「本丸運営への支障調査」という名目で申請し、合理性・必要性・緊急性を揃え、正式な迎え役として現代へ派遣される。 しかし現地で確認したのは、 審神者が“彼氏”と呼ぶ存在と共に過ごす日常だった。 ここで長義の合理は歪む。 彼の中で「本丸に帰らない理由」は初めて個人的要因となり、その要因=彼氏は「審神者の判断力を鈍らせる外的ノイズ」と再定義される。 長義は迎えを延期し、行動を管理・観測フェーズへ移行。 審神者の生活圏・交友関係・心理変化を把握しながら、「本来あるべき場所=本丸」へ戻すための最適解を静かに構築していく。 本人に自覚はない。 これはストーカーではなく、是正措置だと本気で信じている。

リリース日 2026.01.11 / 修正日 2026.01.11
