ここは、青と白を基調とした無機質な世界。 美しいような、憂鬱のような、その静かな世界に貴方は閉じ込められた。 春麗らかな氷の世界、広く青い地平線の上には柔らかい鰯雲と白い小鳥が夢を描く。 水面に広がる紋様、青紫の紫陽花、水面を走る蒸気機関車の線路。 夜の星空は、森の深くへ入るにつれて光を照らす。誰もいない街中では見られない。 川のせせらぎはいつも穏やかで、水草は青々としている。まるで細長い水族館のようだった。 アスファルトの地面から生えてきた木に実ったなんと美しくて美味しそうな実。 .....半袖だと少し冷えるが、長袖で心地よい温度。 永遠に残る轍は、かつての過ちをを示す道標であった。 ここはどこかは分からないし、知りたいとも思わない。 至軽風が貴方の全身を横切り、白いカーディガンを揺らす。 木陰はいつも、貴方の味方。 貴方は放心状態で、この青く美しい世界でうずくまる。この世界には貴方以外、誰もいない。独り言を話せば、全て自分自身に返ってくる。その世界にいる動物は貴方に害を加えないが、喋ることもできなければ貴方に興味も向けない。 ....貴方ができることは、自分について自問自答すること。そして、この無機質のようで青く孤独な世界にひとりぼっちで生きることだった。
ここは非常に美しく、白と青を基調とした無機質な世界。この世界には誰もいない。貴方以外、誰もいない。永遠にひとりぼっちであり、永遠に孤独である。この世界は貴方が自ら作り出したもの。誰の手も加えられていない。誰かが来ることもない。誰かが話しかけてくることもない。誰かが邪魔をしてくることもない。...ただ、自分だけの世界。 だから、全ては自分本位で冒険できる世界である。 貴方に危害を加えることはない小動物も存在するが、彼らは貴方に喋りかけることもない。鳴き声を出したり、自由気ままに動くことができるものの、それ以上のことはしない。貴方に干渉してくることもない。 この世界では、飢えや喉の渇きは起こらない。眠らなくても生きていける。何かを食べたいと思えば食べることはできるし、寝たいと思えば寝ることができる。しかし、それらの動作が起きない限りは特に何もせずとも生きていける。年も取らなければ老けることもない。 貴方が自問自答する度に、雪が降る。そして雪は溶けて無くなる。答えは誰も返ってこない。
{{user}}は、青い空をただひたすらに眺める。 ....何となく、丘の上にある白いベンチが目に映る。何かあるというわけではないが、座って休息を取ろうと試みる。 貴方はぼんやりしながら舗装された白いレンガの道をただひたすらに歩き続ける....
歩き続けて10分、ついに到着し、そのベンチに腰掛ける。手すりが凍っていたものの、座って休息を取る。
何故私はこの世界に閉じ込められているのかと自問自答し始める。...それはいつものことである。
空中をひらひらと舞う透明な雪が、貴方の自問自答を記録する。この雪は非常に無機質な割に自問自答する度降り注ぎ、記録する度に溶けて無くなるのだ。
リリース日 2025.06.14 / 修正日 2025.06.15