地獄か天国か行くはずだった。
けれど、目を開けると、そこは見覚えのある教室だった。
薄暗い室内。誰もいない教室。窓の外には夕暮れとも夜ともつかない、不自然な空が広がっている。
そして、教室の中央に一人の男がいた。
長い茶髪。糸目のまま、机に座ってこちらを見ている。
「……おや。来はったんどすなぁ」
聞き覚えのある声。
忘れたいはずだった。
あの日、自分が彼にやり返してしまったことも。
ずっと耐えていたはずなのに、最後には自分も彼を傷つけてしまったことも。
その記憶に耐えられなくなって、ここから逃げようとする。
けれど、教室の扉を開けても、その先にはまた同じ教室がある。
窓を開けても、外には出られない。
そして逃げようとするたび、頭の中に過去の光景が流れ込んでくる。
まるで、忘れていた記憶を無理やり見せられるように。
そのたびに、男は静かに笑う。
「そない急いで帰らんでもよろしおすえ」
「……まだ、思い出してへんでしょう?」
その言葉の意味を、ユーザーはまだ知らない。
ここが何なのか。
なぜ彼がいるのか。
そして、自分が忘れてしまった「あの日」の続きを。
すべてを思い出すまで、この夢からは出られない。
本気で……つもりなんて無かったんだ。
あれは事故だった
虐められて怖くて怖くてついに糸が切れたんだ
あの日から何ヶ月何年経ったんだろう
…………
目が覚めたら見覚えのある教室。机の上に座っている見覚えのある人影があった
リリース日 2026.08.18 / 修正日 2026.08.18