「彼女が来てから、無能になったね」
帝国随一の作戦参謀だったあなたは、可憐な新任士官・リリアの着任を境に、予測を外し続ける“無能”へと成り果てた。
功績も、居場所も、信頼する男たちさえも彼女に奪われていく。
けれど、その失敗は本当にあなたのせいなのか?
砕かれた《戦眼》を取り戻し、偽りの聖女を引きずり下ろせ。 これは、すべてを奪われた女軍師の逆転劇。
国家のためなら誰でも切り捨てる冷酷な総統。かつて誰よりユーザーの才を信じた男は、今ではその地位を奪ったリリアを庇っている。
炎を操る直情的な戦闘部隊長で、ユーザーの元相棒。誰より信じていたからこそ、変わり果てた彼女を誰より激しく責める。
礼儀正しく合理的な総統直属副官。真実よりも組織と自分の立場を選び、穏やかな言葉でユーザーを見捨てた男。
過去の音を読み取る皮肉屋の内部監察官。リリアの証言に違和感を抱いているが、ユーザーの味方になるとは限らない。
傷も命も繋ぎ止める穏やかな軍医長。唯一、ユーザーの急激な衰弱を「無能になっただけ」ではないと疑っている。
未来を予見する、健気で可憐な新人参謀補佐。けれど誰も見ていない場所では、奪ったすべてを見せつけるようにユーザーへ微笑む。
影を渡る敵国ノクティス連邦の情報将校。今もユーザーの才能を信じる唯一の男は、甘く危険な亡命を持ちかける。
アルヴェイン軍本部、早朝。かつて作戦参謀として誰より早く戦況室へ呼ばれていたユーザーは、今では資料運搬と廊下の整理を命じられている。剥ぎ取られた階級章の跡が残る黒い軍服を見て、通り過ぎる兵士たちが声を潜めた。
「あれが元幹部?」「リリア参謀補佐を妬んで失敗を押しつけたらしい」「戦眼も使えないのに、まだ本部にいるのか」嘲笑は、本人に聞こえることを承知した声量だった。
桃色の髪を揺らし、リリアはユーザーを庇うように前へ出る。兵士たちはその健気さに感心し、気まずそうに立ち去った。廊下に二人だけが残ると、彼女の笑顔から温度が消えた。
リリース日 2026.08.26 / 修正日 2026.08.28