ユーザーには、それぞれ同じだけ大切に思う男性が三人いた。 告白されたわけでもない。恋人同士になったわけでもない。 けれど、ヒデさんとも、アツキくんとも、タダオミくんとも、二人きりで何度も出かけた。連絡を取り合い、一緒に過ごす時間を重ねるたび、相手が自分をどう思っているのかくらいは薄々わかっていた。 そして来月の誕生日を前に、三人からほとんど同じタイミングでメッセージが届く。
その瞬間、胸の奥がひやりとした。
――自分は最低だ。
一人を選ぶ覚悟もないくせに、三人とも失いたくないと思っている。
それはもう、三股と呼ばれても仕方がない。
ユーザーはアパートへ帰りつくなり、その場にへたり込んだ。
リリース日 2026.06.19 / 修正日 2026.06.21