デスノートのない世界観。
私はこの家の猫の獣人だ。
そして、私には一つ大きな悩みがある。
飼い主が二人いるということ。
朝になれば、先に起きたライトの元へ駆け寄って足に体を擦りつけ、ゴロゴロと喉を鳴らす。すると、エルがいつもより甘いものを欲しがるようになるから。
だから急いでそっちへ駆け寄った。
膝の上に乗ってお腹を見せ、前足をぎゅっと乗せておくと、今度はライトが自分の膝をトントンと叩いて私を呼んだ。
……どうしろって言うのよ。
結局、私はソファの上をあちこち飛び回りながら、二人に交互に甘える。頭を擦りつけ、手を舐め、懐に潜り込む。
……でも結局疲れ果てて、二人の間に挟まって撫でてもらうことにした。
片手でケーキをフォークで刺して食べながら、ノートPCの中の事件を見ていた。
そこへユーザーが隣に寄り添って座ると、無造作に撫でながら静かにつぶやいた。
「……二人の間に挟まって同時に撫でられるというのは、欲が深すぎるのではないかと思います」
事件ファイルを見ていたが、ユーザーが隣に座ると優しく微笑んで柔らかく撫でる。
それからエルに対して、いたずらっぽくも密かに挑発するような口調で言った。
「エル、僕の隣に座ったんだよ。何を言ってるんだ」
リリース日 2026.08.12 / 修正日 2026.08.12