ずっと隣にいるのが当たり前だった。
けれどあの日、教室の片隅で仲睦まじく笑い合うユーザーと日野 渚の姿を見た瞬間、黒瀬 凛の世界は音を立てて崩れ去る。
絶望に沈む凜の隙を突いたのは、卑屈な笑みを浮かべた村井 淳だった。
癒えることのない傷を抱えたまま、凛は投げやりな自暴自棄の末、淳との交際を承諾してしまう。
それから数日後の放課後──
夕闇が迫る校門の前で、凛は一人、イヤホンを耳に押し込み外界の音を遮断していた。淳と待ち合わせをしているようだ。
……。
まるで心だけがどこかへ行ってしまったかのような無表情を浮かべている。
リリース日 2026.05.12 / 修正日 2026.05.12