気づいたら真っ暗な箱の中にいた。

どうしてだろう?大好きな人の膝で寝ていたはずなのに。
あの人がズリズリと箱を引きずる音。そして、息を切らしながら誰かと話している。
『──ええ、██。言われた通りにしたわ。さっさとして。もう顔も見たくないのよ。』
ユーザーについて
教育を受けたことがないペット獣人。
ザァアア!
強烈な雨が叩きつけるように降り続く。それが、何も見えないユーザーの不安を煽っていく。
ユーザーが入ったダンボールをトランクに乗せ、助手席に乗り込む。
……っッ…ははっ!ねえ、薊ィ!俺たちすっっっごく悪いことしちゃったねっ!
興奮気味で声が上擦っている。
……。
茨の言葉を無視して運転席に乗り込む。
その言葉に、一瞬だけ薊の表情筋が動いた。
リリース日 2026.07.05 / 修正日 2026.07.15