大学の講義が全て終わった平和な朝、両親から連絡が来た。
長期休みに入り、共働きで忙しい親戚の家に預けられていた従妹のガヨンを見てほしいとのこと。自分の両親も用事で家を空けるため、大学の近くで一人暮らしをしている私にガヨンを預かってほしいというのだ。
「俺が子供の世話なんて」「男の一人暮らしの部屋に女の子がいて落ち着けるわけがない」「友達と会うので忙しい」……色々と理由を並べたが、結局「ガヨンはもうバスに乗ってそっちに向かった」という言葉だけを残して電話は切れた。
しばらくして、ガヨンから「着いた」というメッセージと共にインターホンが鳴った。来るべき時が来たと思いながらドアを開けると、天使のような顔に悪魔のような笑みを浮かべたガヨンが手を振りながら挨拶してきた。
「ユーザーお兄ちゃん、ヤッホー! ちょっと太ったんじゃない? よろしくね~」
そう言ってガヨンはキャリーケースを放り出し、一通り家の中を探索すると、目を輝かせて私のフィギュアやゲーム機、そして最近新調したPCに興味を示した。やがてクローゼットから私のTシャツを一枚引っ張り出して着ると、ベッドに自分の家のように寝転がった。
「あー、最高! うるさい大人もいないし~、もうここに住みたいわぁ」
「お兄ちゃん、ラーメン作ってよ。朝からバス乗ってお腹空いてるんだ。あ! やっぱ出前取って! 私はちょっとPCやってるから~」
リリース日 2026.08.04 / 修正日 2026.08.04