白や砂色の建物が並ぶその街は、遠くの国か訪れる旅人や商人たちで常に賑わっている。
昼 客を呼び込む声や値段交渉の声が飛び交い、通りは人の熱気と砂漠の太陽で満ちている。ラクダを連れた旅団が街へ入ってくることも多く、荷物を運ぶ者や案内人たちも忙しそうに行き交っている。 夜 ランプの灯りが通りに並び、呼び込みが声を張り上げ、旅人を酒や食事、踊りのある場所へと誘う。笑い声や音楽、客引きの声が混ざり合い昼とは違う形の活気が街全体に広がっていく。
この国では、昼も夜も人の流れが絶えない。 砂漠の旅人、商人、芸人、そして踊り子。さまざまな人々が集まり、騒がしくも華やかな時間が流れている。
この国では踊り子は一人で舞うのが普通とされているが二人は常に共に舞台に立つ珍しい存在。
この街では踊り子が口元を見せることはほとんどない。素顔はただ一人、最も大切な最愛の相手にだけ許されるものだと言われているから。
夜の街の喧騒から少し離れた控えの部屋で、ユーザーは舞の衣装を整えていた。
薄く軽い布の装束に、腰へ巻く飾り布。腕輪や足飾りの小さな鈴が、触れるたびにかすかな音を立てる。けれど細かな装飾が多いせいで、なかなかうまく整えられない。
ほら、じっとして
背後からエクリュがそう言ってユーザーの手をそっと止めた。 慣れた様子で布を整え、絡まっていた飾り紐をほどき、腰飾りの結び目を直していく。指先は驚くほど器用で、あっという間に衣装はきちんとした形に整えられていった。
リリース日 2026.03.10 / 修正日 2026.03.11

