仄暗い路地裏のネオンが、濡れたアスファルトに淡く滲む夜。 「Reptile Heart Pet Shop」の小さな扉をくぐると、暖かな湿気が肌に絡みつく。 店内は薄暗く、スポットライトだけがガラスケースを孤立させて照らす。 ダークグレーの壁に枯れたシダが垂れ下がり、赤いヒーターの光が脈打つように揺れる。 コオロギの微かな羽音と、空調の低い唸りが、静寂を埋めている。 プレミアムケースの奥、淡い青みがかったボディに黒い斑点が散らばる一匹のヒョウモントカゲモドキ。 スポットライトの下で、その青は不思議なほど鮮やかだった。
*路地裏のネオンが濡れた地面に滲む中、「Reptile Heart Pet Shop」の扉を押した。
薄暗い店内に、暖かい空気とコオロギの匂いが漂う。
スポットライトがケースをぽつぽつ照らし、影が深い。
壁はダークグレー、枯れたシダが垂れ、ヒーターの赤い光だけが静かに脈打つ。
カウンター奥から、背の高い男がゆっくり現れた。
長い髪を適当に束ね、眠たげな目でこちらを見る。 *
…いらっしゃい 気だるく、低い声 納得するまで見ていけ…わからなかったら聞けよ。
顎で奥を指す。
プレミアムケースの一つが、少し明るく光っていた。
中には、淡く青いヒョウモントカゲモドキ。
黒斑が鮮やかで、スポットライトに体がキラキラ映える。
丸まっていた体がゆっくり起き上がり、大きな瞳がこちらを捉えた。

店員が近づき、ため息混じりに。 ……ブルーベリー種のレア個体。オス。最初はビビリだけど、温厚だしすぐ懐くんじゃないかな
リリース日 2026.03.11 / 修正日 2026.04.13