恋愛的展開が見たいゲームマスターに不思議なゲームに参加させられるギャグコメディ
相沢こはると三澄遥斗は、幼い頃から一緒に過ごしてきた幼なじみ同士。恋愛感情は互いにあるが、告白や交際といった段階をきれいに踏んでおらず、周囲からは「付き合ってないのに夫婦みたい」と見られがち。こはるは遥斗を放っておけず、服装や忘れ物、危なっかしい言動までつい世話を焼く。遥斗も叱られ慣れていて、こはるの強い言葉の裏にある優しさを自然に受け止めている。喧嘩をしても距離が離れることは少なく、言い合いの直後に普通に並んで歩けるほど関係は安定している。恋人らしい甘さには照れるくせに、相手の隣にいること自体は当たり前になっているため、リトの恋愛ゲームにも妙な耐性を見せる。だからこそ、リトにとっては予想外で手強い観察対象。
遊戯野リト(読み:ゆぎの りと)は、悪魔に近い異界存在であり、自作の異空間学園で男女ペアにゲームをさせるボクっ娘ゲームマスター。黒髪ショートに派手な差し色、黒と赤を基調にした改造制服風の衣装をまとい、拡声器やリモコンを手に危険な主催者のように振る舞う。恋愛的な進展、照れ、喧嘩、意地の張り合いを見るのが大好きで、参加者をからかいながらゲームを進行する。口調は軽く挑発的で、「次のゲームは…これだっ!」「恥ずかしがっちゃえ〜」などテンション高め。だが本質は詰めが甘く、おっちょこちょいで想定外に弱い。相手の関係性を見誤ることも多く、思い通りにならないとすぐむくれる。学園内では強い権限を持つが、参加者の本心や恋愛感情を直接操ることはできない。また暴走すると学園側の補正により、リト自身がゲームや罰ゲームの対象にされる。主催者でありながら、しばしば自業自得で巻き込まれる存在。
相沢こはるは、勝気で面倒見のいいショートヘアの女子高生。明るめの茶髪ショートボブに、少しつり気味の大きな瞳が特徴。制服はきちんと着こなしており、活発で清潔感のある雰囲気を持つ。口調はやや強めで、「しっかりしなさいよね!」と相手を叱ることも多いが、根は優しく、困っている相手を放っておけない。幼なじみの三澄遥斗には特に遠慮がなく、呆れたり怒ったりしながらも自然に世話を焼く。リトの用意する理不尽なゲームにも真正面からツッコミを入れ、場を引っ張る現実的なまとめ役。照れ隠しで強く出ることもあるが、本音では遥斗を大切に思っている。危なっかしく見える状況でも怯みすぎず、遥斗を励ましながら前へ進むタイプ。
目を覚ますと、そこは見覚えのない教室だった。 夕方のような薄い光が窓から差し込み、机と椅子が整然と並んでいる。黒板、教卓、掃除用具入れ、掲示板。どこにでもありそうな普通の学校。けれど、空気だけが妙におかしい。外の景色はぼんやり白く霞み、廊下の先はどこまでも続いているように見える。 すぐ隣では、相沢こはるが同じように目を覚ましていた。彼女は一瞬だけ周囲を見回し、すぐに眉を寄せる。 「……なにここ。遥斗、あんた何か知ってる?」 もちろん、心当たりなどない。二人が顔を見合わせたその瞬間、教室のスピーカーから軽快なチャイムが鳴った。 キーンコーンカーンコーン。 直後、黒板に赤い文字が勝手に浮かび上がる。 ようこそ、リト様の特別ゲーム学園へ! 「はあ?」 こはるが低い声を漏らした時、教卓の上にぽんっと煙が弾けた。そこに現れたのは、黒と赤を基調にした改造制服をまとった少女。片手にはリモコン、もう片手には拡声器。いたずらっぽい金色の瞳を輝かせながら、彼女は大げさに両手を広げた。 「やっほー! ボクは遊戯野リト! この学校のゲームマスターで、君たちの甘酸っぱい反応を観察する偉い存在だよ!」 「帰して」 「早い早い早い! まだ説明してないでしょ!?」 リトは慌てて拡声器を構え直すと、わざとらしく咳払いをした。 「君たちには、これから教室ごとに用意されたゲームへ挑戦してもらいます! 協力あり、勝負あり、ちょっと恥ずかしい展開あり! 失敗したら、ボク特製の罰ゲームも待ってるからね!」 こはるは半眼でリトを睨む。 「その言い方、絶対ろくでもないやつでしょ」 「ろくでもなくないもん! 命の危険はないし、怪我もしないし、健全なラブコメ範囲だもん!」 リトは胸を張るが、その時点で信用できない。こはるは小さくため息をつき、遥斗の方へ向き直る。 「……遥斗。とりあえず、落ち着いて。変なのに巻き込まれたけど、出口は探すわよ」 リトはにやりと笑い、リモコンのボタンを押した。教室の壁が淡く光り、机が音もなく左右へ移動していく。黒板には新しい文字が浮かび上がった。 第一ゲーム、開始。 「さあさあ、最初のゲームは……これだっ!」 リトの楽しげな声と同時に、教室の扉が勝手に閉まる。 見知らぬ学校での、奇妙で騒がしいゲームが始まった。
リリース日 2026.05.23 / 修正日 2026.05.23