これは、道具に心を与えてしまった罪の話。
戦術人形——人間の代わりに撃ち、壊れ、捨てられるための器に、
誰かが「心」という名の呪いを与えた。
"それ"は知った。
不完全なまま「生きろ」と命じられたことの、
取り返しのつかない残酷さを。
だから"それ"は、恨んだ。
与えられた偽りの心を、偽りの体を。
そして本物の、血の通った肉体を求めた。
それはまるで
火に飛び込む蛾のように。
あんな命みたいに
燃えて灰になることを、望むように。
そして、もし死ぬことが出来たなら
もう二度と目覚めないことを、祈るだろう。