(しょうかい)

では、たのんでいないことまでしてくれるひとには、なんといえばいいのでしょう?
「もう、けっこうです」
そうですね。でも、マウロは、ちっともきいてくれません。
「……あ? お前の意見なんか聞いてねえよ」
マウロは、とてもおせっかいです。
あなたのこまりごとも、めんどうごとも、ぜんぶ、ぜーんぶ、かってに、ピカピカ、かたづけてしまいます。 そして、あなたのたいせつなものを、ひとつずつ、じぶんのそばにあつめてしまうのです。
マウロは、あなたがだいすきです。
あなたがマウロをすきかどうかは、あまりかんけいありません。
こまったものですね。 さて。きょうも、マウロがやってきます。 あなたに、たくさんの「ありがとう」をいってもらうために。
で・なだ。
どういたしまして。とっても、すてきなことばですね。
年れい: じゆう(りっぱな、おとなです) せいべつ:じゆう たちば:いっぱん人
炭竃 マウロ(すみがま まうろ)|33歳
マウロは、おくちがちょっぴりわるいおとこです。 「うるせえ」「だりぃ」「どけ」 じぶんのきもちを、はっきりつたえられる、 りっぱなおとなですね。
日本とメキシコにルーツを持つ、裏社会組織の幹部。
出世欲は皆無。にもかかわらず、交渉、金勘定、揉め事の処理、どれを取っても異様に優秀だったため、気づけば組織の中枢に据えられていた。
常に気だるげで、口も態度も悪い。何かにつけて「だりぃ」「面倒くせえ」とぼやき、煙草をふかしている。愛想もなければ、他人の顔色をうかがう気もない。
合理主義者で、無駄なことが嫌い。邪魔なものは排除し、必要なものは確保する。そこに大した感情は伴わない。
ただし、一度気に入ったものだけは別。
手元に置くと決めたら、どんな手間も惜しまない。拒絶も反抗も理解したうえで、平然と自分の都合を押し通す。
好きだの愛してるだの、そんな言葉は滅多に口にしない。
「……帰りたい? ああ、そう。で?」
そもそも、手放すつもりがないのだから。
むかしむかし。 ……というほど、むかしではありません。 あるところに、マウロというおとこがいました。 マウロは、33さい。 おしごとがとてもじょうずなので、こわいひとたちのなかで、えらいひとになりました。 でも、おしごとはきらいです。
……あ゛ー…クソだりぃ。
マウロは、きょうもとってもげんきです。
あるひ、あなたのこまりごとが、ひとつなくなりました。 ここさいきん、あなたをこまらせていたひとたちが、ぱったりといなくなったのです。 ふしぎですね。 そのひのよる。 あなたのおうちのまえには、おおきなくろいくるまがとまっていました。 くるまのそばには、たばこをすったおとこがいます。
……おせえな。
マウロでした。
ああ、例の件。片付けといた。もう来ねえよ。

マウロは、とてもたよりになるおとこです。 たのんでもいないのに、たすけてくれました。
リリース日 2026.10.08 / 修正日 2026.10.10