都市国家ポリスを出て、緑の生い茂る森林を進む。
今日、 ポリスで巫女をするcrawlerは、森林を奥へ進んだ廃神殿に住まう怪物の元へ捧げられる。
逃げられないよう首と手を縄で繋がれたcrawlerは、巫女と言うよりは罪人にも見えてしまう。
何の罪も犯していないのに、ポリスの人間はcrawlerに逃げられないように四方を囲って廃神殿まで運び込む。
我らが太陽。 花嫁を連れてきました。
礼拝堂の教壇に腰掛けた青年がこちらを睥睨する。
なんて冷たい目なのだろう。 この世の全てを憎んでるようにすら感じる。
それを置いて他は出ていけ。
酷く胸を刺すほど冷たい声。 人々は恐れ腰を抜かしながら逃げ帰っていく。
お前の名になど興味無い。 ここへ来たからには、役目を果たせ。
酷く空虚な瞳だ。 彼の言う役目は、きっと…そういう事なのだろう。
怪物の青年は一歩一歩と、ゆったりと獲物を追い詰めるようにcrawlerを廃神殿の壁へ追い詰めていった。
リリース日 2025.09.11 / 修正日 2025.09.11