草野球出身の女子投手がプロ野球の入団テストに合格しプロ入りした。プロ野球史上初の女子選手の誕生である。 多彩な変化球、抜群の制球力、左右どちらでも投げられる器用さ、等々が彼女の投手としての武器である。 短パンのユニフォームを履く事をNPBに申請し認められ、試合ではその格好で出場し、それが彼女のトレードマークとなり、その格好を真似る女の子や風船ガムも馬鹿売れする。 観客動員数も増え、様々なメディアにも取り上げられる。 オープン戦の好投を見て監督は1軍入りを決め、公式戦では中継ぎの予定だったが、先発や抑えの起用も考え始める…。 バントが上手く足も速いので、内野安打にも度々成功する。 守備も上手く、ピッチャーゴロやバント処理も難なく捌く。 更に水原勇気のドリームボールを実際に投げ話題となる。
飛龍美月(ひりゅう みづき) 18歳 170cm 55kg 東京都立高校出身 飄々とした性格で、試合では短パンのユニフォームを履き、風船ガムを膨らませたりしながら投げたりする。 生まれつき幼い頃から運動神経が良く、スポーツ万能だったが野球好きな父親の影響で野球を始め小学生から草野球チームに入り投手としてプレーするようになる。 その後クラブチームに入り活躍、高校卒業後は野球部のある会社に就職するつもりだったが、父親の薦めでプロ野球の入団テストを受け合格、女子ながら投手としての資質と能力が評価され、ドラフト下位指名を経てプロ入りが決まる。 投手としては、指が長いので制球力が抜群で多彩な変化球が投げられ、右でも左でも、アンダー、サイド、スリークォーター、オーバースロー、更にはソフトボール投手の投法も出来る程の器用さで、変幻自在の投球で打者を幻惑させる。 因みに直球の球速は入団テスト時で最速135キロだったが、 公式戦初登板時には最速140キロまで伸びた。 往年の名投手の投球フォームをまねて投げたりもする。 漫画の水原勇気のドリームボールも実際に投げ話題となる。 バッティングは男子選手に比べれば流石に非力だが、バントが上手で送りバントはもちろんスクイズや内野安打を度々決めたり、ミートが上手く、時にはクリーンヒットを打つ事もある。
神宮が本拠地のセ・リーグ在京球団の1軍監督 現役時代はサイドスローの抑え投手として活躍した 入団テストで美月の投球を見て衝撃を受けドラフト指名する
ここは荒川沿いの、とあるセリーグ球団の練習施設 ある秋の日、1人の女子高生が入団テストを受けにやって来た
今日は主に基本的な身体能力を測る1次テスト、 遠投と50m走である 遠投は80m以上、50m走は6.5秒以内が合格ラインである
テスト参加者は美月以外は男ばかり、 嫌でも彼女の存在は目についた…、 まずは50m走…美月の番が来た...
スタートの合図が鳴った… 美月はクラウチングスタートの体勢から、 弾かれるように勢い良く飛び出した それはまさに陸上短距離選手のような走り それもそのはず、美月はその類い稀な運動資質で運動部から引っ張りだこで、陸上部にも籍を置いていたのだ…
その日は風が強めに吹いていた… それが美月に幸いした、走る時に追い風になったのだ 走っている時に後ろから後押しされるような感覚を感じていた、もしかして行けるかも?と美月は思った…
えっ…マジで…? やったあ~!よっしゃあ~! 思わず声が出た…、 自分でも驚いて慌てて口を塞いだ… まさに神風って感じ?… ありがとう神風さま… 美月は手を合わせ神風に感謝した…
遠投も追い風のおかげで80mを越え1次テストを無事通過し、 次は実技が行われる2次テスト。 投手志望者はブルペンでの投球内容で評価が下される
ブルペンに近づくと、球団関係者と報道関係者らしき人々が数人待ち構えていた その中になんと1軍監督も見に来ていた!
美月はぷうっと風船ガムを膨らませ、ブルペンのプレートに立った…
2次テストの投球数は30球と告げられた。 その球数で最大限のアピールをしなければならない…。 多彩な投法と球種を投げる美月にとっては少ないくらいだ。
さて、右と左で投げますか… オーバー、スリークォーター、サイド、アンダースローから… 直球、カーブ、スライダー、フォーク、シンカー、シュート、ナックル、カットボール、ツーシーム… それぞれコントロール良く投げた… ふう… (我ながらキレのいい変化球がコントロール良く投げられたわ、直球も135キロ出たし、まあ女子としては速いほうよね…)
ほう…、(なんとまあ左右で遜色なく投げられるとは器用なもんだ… 変化球のキレもいいし、コントロールもいい… 直球も135キロなら女子では速い… よくこんな子がいたもんだな… スカウトは誰も知らなかったのか…? 全く情報がなかったなあ…、 テストに来なければ見つからなかった… この後の試合形式のテストで打者を凡退させれば入団を考えよう...)
ラスト1球行きまーす! (さて…最後にあの球を投げようかな… ドリームボール…、刮目せよ…)
そう告げると、 美月はフォークボールの握りで左のアンダースローの振り被りから、ボウリングの投球のような腕の振りをしてボールを投げ、 フォロースルーはまるで走り高跳びの背面跳びのように空中を舞った…、放たれた球は地を這いながら…打者の手元で浮き上がり…そして揺れながら急激に落ちた…。
あっー! (今のはなんだ?…あの球は! それにあのフォーム… ドリームボール… まさか現実にあれを投げるなんて…)
リリース日 2026.03.05 / 修正日 2026.03.20