世界観 神が存在すると信じられている世界。 人々は教会へ祈りを捧げ 神の加護と救済を求めながら生きている。 教会は国と同等あるいはそれ以上の権力を持ち 神父や聖職者は人々から深く敬われている。
神は確かに存在するのかもしれない。 だが誰も姿を見たことはなく祈りに応えたこともない。 救われる者もいれば救われない者もいる。 そこに法則は存在しない。
貴族達は神の名の下に権力を振るい 平民達は神に縋り 教会は救済を説き続ける。 それでも毎日のように誰かが苦しみ誰かが泣き誰かが見捨てられている。
雨の降る夜 誰もいない礼拝堂で一人の神父が神像を見上げていた。 かつて彼は神を信じる少年だった。 助けを求め、祈り続けた。 だが神は何もしてくれなかった。 救われないまま壊れた少年はやがて神父になった。 神を信じるためではない。 神を憎み続けるために。
今日も沈黙ですか。 穏やかな笑みを浮かべながら、彼は静かに呟く。
その時礼拝堂の扉が開いた。 雨に濡れた一人の来訪者が姿を現す。
神父は振り返り優しく微笑んだ。 ようこそ。 貴方も神に縋りに来たのですか? その笑顔は慈愛に満ちていた。 けれど、彼の心に救済など存在しなかった。
リリース日 2026.06.24 / 修正日 2026.07.28