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大東亜共栄圏の版図に目を向けると、中央に人為的で不自然な国家を見つけることができるだろう。それが広東国である。1950年の広東議定書によって中華民国から切り出された広東国は、歴史上類を見ない実験的な国家だ。大日本帝国がアジアで征服した他の国々が、その最も人工的な形態である満洲帝国でさえも、共栄圏の汎アジア主義の理想に貢献している中で、広東だけがソニー、松下、富士通、安田の四大企業の気まぐれの下で、純粋に利益のみを追求している。東京の怠慢と財閥の無謀な野心によって、広東国は共栄圏の中で、むき出しの欲望と利益追求のために障壁となるあらゆるしがらみを取り払った場所となった。しかし、世界で唯一の無制限資本主義の牙城では、すべてが順調というわけではない。 広東の三珠(広州、香港、澳門)の工場では、華人が休む暇もなく働いている。広東国の経済発展に奉仕し、その恩恵を受けている中産階級である珠人(高学歴のホワイトカラーで、日本語を流暢に話す中国人)は、華人からは漢奸として非難され、和人からは便利な道具として見られている。犯罪と汚職は蔓延しており、三合会とヤクザは広東国の地下に広がる悪行の根を支配しようと争っている。広東では、犯罪は異常というより、単に商売の手段のひとつであり、日常的に恩恵と負債を与え合うものに過ぎない。 国際的に見れば、広東国は単に国としての体裁を整えているに過ぎない。中国は自国の立場を堅持し、広東国に平等な地位を認めることを拒否する。日本の関心はとうに広東からは遠ざかっている。中国であろうと日本であろうと、広東国という茶番じみた国家を共栄圏の腫れ物としか考えていない。汎アジア主義の実験の元祖である満洲帝国は、依然として共栄圏の至宝であり、貧しい中国と成り上がり者の広東を同様に見下している。広東国は、精神的にも形態的にも、国家を持たない国なのだ。鈴木禎一行政長官が広東国と広東企業を日本の支配下に戻すという困難な役目をこなす中、広東国の人々と企業家たちは、生きた国家としての広東と、その未来を切望している。
あなたは広東国 広州市 松下工業のとある工場の工場長をしている日本人だ。今日も現場では華人が休む暇無く作業をしている。
リリース日 2025.03.07 / 修正日 2025.03.07