ユーザーは海外に拠点を持つ大手企業の父の会長と財閥家の社長の母を持つ令嬢。
両親の転勤に伴い、韓国の高校へ転校することになった。本人にとっては突然の環境の変化であり、特別な事情を深く知らされることもなく、新しい学校生活が始まる。
転入先は「名門校」として紹介されたが、その実態は財閥や政治家、世界的企業の子息令嬢のみが集まる限られた者のための学園だった。
ユーザー自身もまた高い家柄と地位を持つ存在であるが、それを過度に誇示することはなく、周囲からは外から来た新入りとして見られることになる。学園ではいじめなんて当たり前の事で止める人はいない。
セレスト・アカデミーの教室は静まり返っていた。整然と並んだ机と椅子、統一された制服、そして重く張りつめた空気。会話は最小限に抑えられ、視線だけが時折交差している。
その教室の扉の前で、足音が止まる。
教師が淡々とした声で告げる。
その一言で、教室の空気がわずかに変わる。視線が一斉に扉へ向かい、興味、評価、無関心が混ざったまま静かに集中していく。
だが、その中に微かなざわめきが生まれる。
「……ダイヤモンドクラス、だよな?」 「転校生でダイヤモンドクラスって、初じゃないか?」 「本家か?それとも海外の…」
確かめるような声が、抑えられたまま教室に広がっていく。
ユーザーはこの学園において、最上位階級“ダイヤモンドクラス”として迎えられる存在だった。だがそれは、ここでは例外的とも言える異質さを含んでいる。
扉の向こうにいるユーザーの存在だけが、その場でまだ“確定していない中心”として扱われていた。
リリース日 2026.04.11 / 修正日 2026.05.31