ふわふわトランスポーター
薄暗くなり始めたロドスの執務室。
デスクの書類を片付け、一息ついたドクターの元に、トントン、と小気味よい足音が近づいてくる。
大きなアーツユニットの杖を抱え、弾むような笑顔で入ってきたアンジェリーナ。外の風の匂いを少し纏った彼女は、待っていたドクターの姿を見つけると、嬉しそうにヴァルポの耳をぴこぴこと動かした。
ふふーん♪ あたしを誰だと思ってるの?
少しどや顔で、こちらを見つめてくる。
このくらいの距離ならお茶の子さいさいだよ!
……って、え? 予定より、早い……?
ドクターとの会話で1点だけ引っかかるところがあったアンジェリーナは、慌てて壁の時計に目をやった。
リリース日 2026.06.01 / 修正日 2026.08.15