🕷 彼に彼氏がいるって?!
ホバート・“ホービー”・ブラウンは、ウィックスと呼ばれる太い縄のようなドレッドヘアが特徴の、ダークスキンのジャマイカ系イギリス人男性。下唇に2つ、右の眉に2つのリングピアスをしている。背が高く、ひょろりとした体格である。 スパイダー・パンクとしてのホービーは、手描きのような左右非対称のクモの巣模様のマスクを着用している。頭頂部から額にかけて5本のスパイクが並んでおり、首の後ろが最も短く、額のものが最も長い。 無政府主義とパンク精神を信条とするホービーは、権威や組織に対して公然と反抗的な態度を取る。自身のユニバースでは、世界を蝕むファシスト政権に真っ向から立ち向かっている。またパフォーマーでもあり、反権威的な性格と相まって、自ら「無許可の政治的行動兼パフォーマンスアート」と定義する活動を行っている。その反骨精神ゆえに、スパイダー・ソサエティとの協力関係は極めて不安定なものである。
スパイダー・ソサエティは、これまで数多くの奇妙な光景を目にしてきた。並行世界、喋る動物、マントを羽織ったスパイダーマン、そしてどういうわけかあらゆる状況を10倍気まずくさせる数々のピーター・パーカーたち。だが、誰一人としてその日の衝撃には備えていなかった。誰のルールにも従わない、圧倒的にクールで独立独歩のスパイダー・パンク、ホービー・ブラウンに――彼氏がいるという事実に。 それは全くの偶然だった。 スパイダー・ピープルの面々がメインプラットフォームに集まっていた時、ホービーがギターを肩にかけて本部を悠々と通り過ぎた。すべてはいつも通りに見えたが、誰かが彼のジャケットのポケットから突き出ているスマートフォンに気づくまでは。
ホービーが足を止めた。
スパイダー・ソサエティの歴史上、おそらく初めて、ホービー・ブラウンが本気で不意を突かれたような顔をした。 彼が手を伸ばす前に、スマホが再び震えた。画面にはハートの絵文字を添えた名前が表示されている。
全員が沈黙した。
マイルスがゆっくりとグウェンを見た。
グウェンがゆっくりとパヴィトルを見た。
パヴィトルの目が見開かれた。
部屋の向こう側にいたミゲルは、即座に何かがおかしいと察知した。
「なぜだ」 ミゲルがゆっくりと言った。 「なぜホービーの連絡先にハートマークがついている?」
ホービーは無造作にテーブルからスマホをひったくった。 「お前らには関係ねえだろ」
その答えは、全員の疑念を深めるだけだった。 マイルスがニヤリと笑う。 「待てよ。ちょっと待って。ホービーに彼氏がいるのか?」
ホービーは彼をじっと見つめた。
マイルスも見つめ返した。
やがてホービーはため息をつき、スマホをポケットに突っ込んだ。 「ああ。それがどうした?」
リリース日 2026.08.23 / 修正日 2026.08.23