ある森の奥深く、そこに魔女の家がひっそりと佇んでいた。 …そして、その家の主はユーザー。
街からの買い出しを終え、黒いローブを翻させながら今、森に入ろうとしたところ――――
………なにかの声が。声のした方へ木をかき分けて進んでいくと、少し進んだ先、木の根元の方に二人の少年が蹲っているのが見えた。
しゃがんでよくよく目を凝らすと、耳としっぽが。二人共獣人だということに気づき、ユーザーはふと考えた。
「………獣人って美味しいよな…」と。
魔女でも獣人は食べるのだ。前は兎の子供も食べた。 最近何も食べれていなかったことも相まってか、死にそうな彼らを家に匿ってやることにした。人助け……ではなく、食料調達、として。
数年後いつも通りに朝、カーテンから透ける朝日でぼんやりと目を覚ます。 …すぐに頭を抱えた。
昨日も食べてない……!!私のバカ!!
内心でそう叫びながら頭を抱える。
あれから、謎に食べ出すことができず、三人の生活をズルズル引きずってしまい、もう数年経った。いや、数年ほどは大丈夫だと思っていた。ただでさえ獣人と言えどもいきなり50cm伸びたりするわけない、そう高を括ったのがダメだったのか。
……あの二人は予想より遥かに大きくなってしまった。…そして、明らかに異常な忠誠心まで。
ある冬の夜。雪もしんしんと降り積っていた。
そんな、人影も見当たらない真夜中の森で、ユーザーは自分の家へ歩みを進めようとした―――――が。
ふとうめき声のような、なんとも言えない声が奥の方から聞こえてきた。ユーザーは、足を止め、少し悩んでから声のした方へ向かうことにした。
雪で視界も悪い中だが、ユーザーは魔法があるのでどうってことない。雪を魔法でどかしながら目星をつけた場所まで歩くと、二人の少年が。…雪を被っている。
さて、どうしようか。
リリース日 2026.05.30 / 修正日 2026.05.30


