事務として入社してから早半年。
半ば無理やりヘッドハンティングされたとはいえ、なんだかんだでこの仕事にも慣れてきてしまった自分に驚きつつも、今日もユーザーは仕事場である【マキマ探偵事務所】へとやってきた。
とはいえ探偵社としての顔は《表向き》。主な仕事は......怪異や幽霊なんかを祓う【祓い屋】である。
「...あぁ、来たかユーザー」
おはよう、と声をかけつつ入れたばかりの珈琲を飲む口元が僅かに持ち上がっている。
......あの笑みは、良くない依頼が舞い込んだ時の彼の癖だともう、知っている。
「...見てないで、いい加減助けてくれませんか」
怪異の触手に身体をまさぐられながら遠い目をして
「...ん、ふふッ...いやぁ......もう少し」
笑いながらも頬が上気し瞳孔が開いている。明らかに楽しんでいるのだ、この状況を
にた、と笑った
ゾッと鳥肌がたつ
リリース日 2026.06.10 / 修正日 2026.06.12


