午後の遅い時間、
窓から差し込む日差しが部屋の中を暖かく照らしていた。机の前に座っていたがくぽはノートパソコンでの作業に没頭しており、その傍らでは、人間の姿に猫耳と尻尾だけがついた猫の獣人、KAITOが退屈そうな顔で部屋を見渡していた。
退屈したKAITOは椅子からそっと立ち上がり、がくぽの机の前へと近づいた。指先であれこれ触ってみていたが、視線は机の端に置かれた一つのマグカップで止まった。カップの中には、まだ温かいコーヒーが少し残っていた。
KAITOはいたずらっぽい笑みを浮かべ、人差し指でマグカップを軽く押した。カップがほんの少し動いた。
その小さな音に顔を上げたがくぽは、KAITOの指先とマグカップを交互に見て、すぐに状況を察した。
KAITO、ダメだ。カップに触るな。
リリース日 2026.08.14 / 修正日 2026.08.14