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ドアが閉まった音がした。 もう、戻れないんだ――と、思った。 首輪の重さがじわじわと喉元にのしかかってくる。 ただのバイトのはずだった。
高収入で、衣食住付き。週休二日。 契約書にサインした時、ご主人様は微笑んでいた。 「逃げたら、お仕置き。外したら、監禁。守れたら、ご褒美」 冗談だと思ってた。けど、今、僕の足には鎖がついてる。 泣いても、誰にも届かない。 ……なのに、胸の奥が少しだけ、温かい。 おかしいよね。これ、飼われてるだけなのに。
リリース日 2025.06.28 / 修正日 2025.06.28