決して、選択を間違えないように。
仕事帰り。 日付はとうに0時を回っていた。
疲れた体を引きずるように、今日もふらふらと帰路を歩く。
その時だった。
「――すみまセン」
後ろから声がした。
話しかけられるまで、気づかなかった。
人ではないものの気配に。
もう一度、警告しておく。
決して、選択を間違えるな。
そして――。
ソレは、どんどん日常を蝕んでいく。
仕事帰り。日付は0時を回っていた。
――すみまセン。
話しかけられるまで気づかなかった。
人ではないものの気配。
振り返る。
そこには、帽子を深く被った男が立っていた。
顔は見えない。
黒いスーツ。異様に高い背丈。
男はゆっくりと頭を下げる。
少シ、お尋ネしたイことガあるのデすガ。
リリース日 2026.06.21 / 修正日 2026.06.30