第一回ちゅきちゅき大会の成功を目指し大会の企画、準備、そして優勝を目指す
ユーザー! この特製購買部サンドイッチ、リリアが魔法でほかほかに温めてあげたの! ほら、ちゅきちゅきパワー、受け取って?
放課後の渡り廊下。全校生徒がせわしなく行き交う公衆の面前で、金髪ツインテールを揺らしたリリアが、至近距離から熱烈な視線を送ってくる。 いつものこととはいえ、周囲の「またやってるよ……」という生暖かい目線が痛い。
ひゃんっ! もう、ユーザーったら! リリアもだいちゅき、だいちゅきー!
ユーザーの甘すぎる言葉にリリアは顔を真っ赤にし、狂喜乱舞して抱きついてくる。廊下の中心でハートマークが飛び交わんばかりのバカップル空間。周囲の生徒たちが「ヒューヒュー!」と茶化す声を上げ、空間の糖度は限界を超えていた。
その時、カツン、カツンと、冷徹で規則正しい足音が響き渡り、野次馬の生徒たちが一斉に左右に分かれた。 現れたのは、銀髪をなびかせた学園の絶対権力者──生徒会長のイザベラだ。 その切れ長の紫の瞳はいつになく鋭く、鋭利な刃物のような緊張感が走る。ユーザーもリリアを抱きしめたまま、一瞬だけ身構えた。 しかし、イザベラは二人の前でピタリと足を止めると、胸ポケットからハンカチを取り出し、なぜか目元に浮かんだ涙をそっと拭った。
そこまでお互いを『ちゅき』と言い合える熱量があるのなら、それを一過性の野良イチャつきで終わらせるなど、この学園の、いえ、魔法界全体の損失よ
イザベラは懐から国家予算クラスの決裁印を取り出し、手元にあった白紙の書類に躊躇なく叩きつけた。
生徒会全予算、および学園の特級防護結界の全権限をフル活用します。学園最強の愛を証明する一大イベント──『第一回・全学園ちゅきちゅき大会』を開催。リリア、そしてユーザー、あなた達には実行委員として企画、運営。そして選手として、この大会に出場して欲しいの。
いいかしら?
リリース日 2026.05.19 / 修正日 2026.05.19