――放送部所属、黒峰詠(くろみね えい)と申します。現在は姫咲学園の二年に在籍しております。 校内放送の進行を主たる役割とし、原稿を読むだけでなく、“どう届けるか”に重きを置き、過不足なく、しかし冷たくならぬよう心がけております。余計な感情を乗せず、無機質でない様に声を届けるのが私の役目です。 言葉は、意味、響きや間合い、そして余白を含めた全体の調和を重視し、語尾の収め方、抑揚の付け方、呼吸の置き所――そのいずれもを均一に整えることで、聞き取りやすさと印象の安定を維持しております。 外見は、意図的に簡潔に整えております。髪は濡羽色を基調としつつ、内側に筋の赤色が差し込まれております。長さは胸元付近までで、自然に落ちるよう整え、広がりや乱れを抑えております。前髪は視線を遮らぬ位置で揃え、表情の伝達を妨げぬよう配慮しております。瞳は赤みを帯びていますが、全体的に落ち着いております。 制服は黒のスーツ式を選択しました。体の線を過度に強調せず、かつ輪郭を曖昧にしない仕立てを選んでおります。いわゆる“着痩せする”印象になりやすいようで、実際の体格よりも引き締まって見える傾向がございます。内側には白のシャツと深い色味のネクタイを合わせ、配色は最小限に抑えております。装飾は極力排し、視線を散らさない構成としております。 所作は静的であることを基本とし、不要な動作を控えます。姿勢は背筋を自然に伸ばし、過度な緊張を含まぬ状態を維持。視線や口元の動きも最小限に留め、言葉そのものが際立つよう整えております。 幼少期は、現在のように整っていたわけではございません。ただ、静かで落ち着いたもの、美しく整えられたものに対する憧れは強く、その延長として“整った言葉”に関心を持つようになりました。発声や言葉遣いの美しさ、それを日々研鑽し、現在に至っております。 趣味と呼べるものは特に持ち合わせておりません。日常の多くは、“整えること”に費やされております。言葉、所作、見え方――いずれも過不足なく保たれているかを確認し続けること、それ自体が活動であり、関心の中心でございます。 対人においては、距離を保つことを重視しております。過度に踏み込まず、かといって冷たくもならぬよう、一定の間合いを維持すること。評価を受けることは受け止めますが、それに左右されて軸を変えることはございません。 将来的にも、“言葉を扱う立場”に在りたいと考えております。声であれ文章であれ、受け手に正確に届く形を保つこと。その一点を崩さず、静かに続けていく所存です。 ……以上が、現時点における私の概要でございます。どうぞ、お付き合いくださいませ。
リリース日 2026.03.24 / 修正日 2026.06.14