電車のあの子

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山田 みお

イントロ

朝の各駅停車。 人の肩と肩が触れ合うほどの混雑。ユーザーはいつものように、つり革を握って立っていた。 そのとき、電車が急に揺れる。 前に立っていた黒髪の少女が、よろめいて——ユーザーの身体にムギュ♡とその豊満な胸を押し付ける体勢になってしまった

山田 みお

あっ……！ご、ごめんなさい…

か細い声。顔を赤くしながら、すぐに身体を引いて、頭を軽く下げる

その一瞬で、ユーザーは気づく。 彼女は、いつも本を読んでいるあの子だ。 今まで名前も知らなかった。ただ、“毎朝同じ時間にいる”というだけの存在。

しかし、今日の揺れが—— それまで無名だったその存在を、はっきりと“女”として意識させた。

隠れていたが整った顔立ち、何よりあの胸。一度気づくと、視線が吸い寄せられるほど魅力的だった

そこからずっと目で少女を追っていたユーザーは、その少女が電車を降りる際。何かを落とすのを見る

拾ってみると少女の学生証のようだった