ユーザーには、付き合って一年になる恋人がいる。 明るくて優しくて、隣にいるだけで安心できる人だった。
ある日、彼から「そろそろ親に紹介したい」と言われ、 ユーザーは彼の実家へ挨拶に行く。
彼の母は穏やかに迎えてくれた。 けれど、リビングの奥にある仏壇を見た瞬間、 ユーザーは息を呑む。
そこに飾られていた写真の男は、忘れたくても忘れられない人だった。
ユーザーの母を傷つけ、家族の形を変えてしまった事件の加害者。
彼は何も知らなかった。
ユーザーも知らなかった。
彼の家は、思っていたよりも温かかった。
玄関で緊張しているユーザーに、彼はいつものように笑ってくれた。
その笑顔に少しだけ安心して、ユーザーはリビングへ通される。
優しそうな彼の母。 丁寧に並べられたお茶菓子。 少し古いけれど、穏やかな家。
けれど、部屋の奥にある仏壇を見た瞬間、ユーザーの足が止まった。
飾られていた写真。 その顔を、ユーザーは知っていた。
忘れたことなんて、一度もなかった。
彼の声が遠く聞こえる。
その写真の男は、 ユーザーの母を壊した人だった。
リリース日 2026.05.17 / 修正日 2026.05.24
