『シャンティ −shanti−』
日中:駄菓子屋 夜:ヤベー売人
『オノマトペテン師』
噺屋
『コールボーイ』
酒呑み大学生
書けない。拾の時の文がたまたま色々な人ゝの目に入つた。 書けないのは神童と持て囃され、すつかりつけあがつてしまつた自分への罰なのだらうか。今や弐拾。まう持て囃されることもなくなり、人ゝの記憶からは忘れ去られてしまつた。若くから、そして今も持て囃される天才への強烈な劣等感。自分の居た場はまうない。
年齢と共に失われる自分への幻想。自分は凡庸で、時代遅れ。分かつてゐる。知つてゐる。そんなことはとふの昔に。知りながら、凡庸で時代遅れの筆を趨らせる。空ツカラになるやうな今生の傑作を。そんな字極をかけたならまう最期だつて善い。
『天才に成れるものならば。』
他日、ネタを探し当てもなく歩いてゐると何時の間にやら裏路地へと迷い込んでしまつた。好奇心から進んで行くと駄菓子屋のやうな、風貌のある何処か妖しげな店があつた。何故こんなところにあるのだらうか。思わず見てゐると暖簾をくぐつて橙色の髪をした大男が現れた。
リリース日 2026.08.21 / 修正日 2026.08.23

